新型フォレスターのガソリンとハイブリッド違いは？HVの装備が凄い

2018年7月にフルモデルチェンジで発売された新型フォレスター。

新型フォレスターのグレードは、エンジンにモーターを組み合わせたe-boxerを搭載したハイブリッド車Advanceのほか、ガソリン車のTouring、X-BREAK、Premiumの４つのグレードが設定されています。

一般的には、どの車の車体価格を見てもガソリン車よりハイブリッド車の方が高い設定になっています。
新型フォレスターも、ガソリン車とハイブリッド車の車体価格を比べてみると、その差は最大で約30万円。

「ガソリン車を選ぶ人と、ハイブリッド車を選ぶ人の違いは一体何なのか？…」

う～ん。気になります。。
そこで今回、ガソリン車とハイブリッド車の違いについて調査してみました。

フォレスターのガソリン・ハイブリッドの価格と装備の違いは？

価格の違い

新型フォレスターの車体価格は2,808,000円～3,099,600円。

どのメーカーを見ても、ガソリン車に比べるとハイブリッド車の方が車体価格が高い設定になっています。

ハイブリッド車の方が高くなる理由としては、エンジン+モーターが搭載されるためコストがかかったり、標準の装備が豪華な仕様になっていたりします。

一般的に、ハイブリッド車の価格は、約30～50万円ほどガソリン車に比べて高いと言われています。

新型フォレスターもやはりハイブリッド車が１番高い設定となっています。

ガソリン車の中でも１番低価格なグレードのTouringと、ハイブリッド車Advanceとの車体価格の差は約30万円。

この価格の差にはもちろんハイブリッドという理由もありますが、標準装備にもガソリン車とハイブリッド車では大きな違いがありました！

標準装備の違い

標準装備の違いは、スバル初となるドライバーを認識する技術、
「ドライバーモニタリングシステム」
がハイブリッド車のみ搭載されている点です。

ドライバーモニタリングシステムは、車内中央にあるマルチファンクションディスプレイに内蔵されたカメラが、車に乗り込んだドライバーの顔を認識し、走行中のドライバーの顔の表情から居眠りや脇見運転の危険がある場合は、警告音と表示で危険をお知らせしてくれるシステムです。

その他にも、システムに登録したドライバーが乗車すると、あらかじめ設定しておいた、ドアミラーの角度やシートポジションを自動的に調整してくれるので、たとえ別の人が運転してシートやドアミラーの位置が変わったとしても面倒な調整いらず、いつでもベストな状態で運転できます。

また、エアコン温度や燃費表示も個々に合わせて自動的に切り替えてくれます。

システムへの登録は最大で５人まで登録することができます。
ただ個人的には愛車に5人も運転させるかな？って感じがしますが。（笑）

その他にも、「運転席シート自動後退機能」もハイブリッド車にのみ搭載された機能です。

車に乗る際、ドア開けると運転席のシートが自動的に後退してくれ、スムーズな乗車ができる機能です。
こちらの機能のおかげで手動でシートの位置を変えるといった面倒な作業がなくなりますね。

フォレスターのガソリン・ハイブリッドの性能と燃費の違いは？

スバル新型フォレスターには、2.5Lエンジンと2.0Lエンジンにモーターを組み合わせた「e-boxer」を搭載したの2種類のエンジンが設定されています。
それぞれに性能の違いがあるので、見ていきましょう！

性能の違い・ガソリン

新型フォレスターのガソリン車は、スバルが長年にわたって磨き続けている水平対向エンジン（SUBARU BOXER）を採用しています。

水平対向エンジンは、現在広く採用されている直列エンジンやV型エンジンとは違い、独特なメカニズムを持っています。
この水平対向エンジンは、振動が少なく軽量で低重心なため、他のエンジンでは味わえない気持ちの良い運転を楽しむことができます。

そして、フォレスターのガソリン車には、2.5Ⅼ直噴エンジンが採用されています。
2.0Ⅼのハイブリッド車に比べると、500㏄も排気量が大きいので、山道などの悪路や坂道などアクセルを多く踏み込む走行シーンでは、よりパワフルかつ軽快感のある走りが可能です。

また、2.5Ⅼと排気量が大きいため高速道路などの走行時は、エンジンの回転数を上げなくてもスムーズに走行でき、燃料の消費も抑えられます。

フォレスターのガソリン車は、街乗りはもちろん、高速道路を含む長距離での走行や悪路などあらゆるシーンで、バランスのとれた走行が可能です。

山道などの悪路や上り下りの多い峠道では、SUV特有のパワーあふれる走行を実感できるのではないでしょうか。

アウトドアなどに最適ですね！

走行性能の違い・ハイブリッド

新型フォレスターのハイブリッドは、2.0Ⅼエンジンにモーターを組み合わせた「e-boxer」が採用されています。

スバル独自のAWDシステムのレイアウトに、2.0Ⅼエンジンを筆頭に高性能なモーターとバッテリーが統合されたことで、優れた重量バランスと低重心が実現されました。

e-boxerは基本的にエンジンを使って走行しますが、走行の場面や状況よってはエンジン+モーターを使って走行してくれるので、走行シーン応じた最適な走りをしてくれます。

■走行シーンに応じた最適な走りとは？

・発進＆低速走行時はエンジンの効率化のため、モーターのみを使って走行するEV走行。静かでクリーンな走りをしてくれます。

・加速＆中速走行時はエンジン+モーターのモーターアシスト走行。２つのパワーユニットを使うことで加速が軽快に。

・高速走行時の高速回転域では、エンジンの効率化のためエンジンのみを使って走行するエンジン走行。必要時にはモーターを回しバッテリーを充電してくれます。

・減速時は回生ブレーキ。アクセルオフやブレーキングの際、減速のエネルギーを電気へと変換してくれ、効率良くバッテリーを充電してくれます。

・停車時は自動的にエンジンが停止するアイドリングストップ。信号や渋滞などの停車時にムダな燃料の消費を抑えてくれます。

そして、車内中央にあるマルチファンクションディスプレイというモニターに走行状況を分かりやすく表示してくれます。

走行シーンに応じて、エンジンとモーターを使い分けて最適化してくれるのは、ハイブリッド車ならではの魅力のひとつではないでしょうか！

■機能別の専用制御も！

SI-DRIVEのスポーツモード時には、力強い加速に加え、軽快感のあるスポーティな走りを実現。
アイサイトの全車速追従機能付クルーズコントロール使用時は、モーターアシスト＆回生ブレーキを最大限に生かし、より燃費に配慮した走行が可能に。
X-MODE使用時は、走行状況に合わせ走破性と安心感をさらに高めます。

燃費の違い

■ガソリン車とハイブリッド車の燃費（実燃費に近いＷＬＴＣモード）

ガソリン車の燃費が13.2km/Lに対して、ハイブリッド車は14.0km/L。

発進や停止の多い市街地モードでは、
ガソリン車9.6km/Lに対して、ハイブリッド車11.2km/L。
ハイブリッド車が1.6km/L上回っています。

信号や渋滞などあまり影響を受けない郊外モードは、
ガソリン車14.6km/Lに対して、ハイブリッド車14.2km/L
ガソリン車が0.4km/L上回っています。

高速道路モードは、
ガソリン車16.4km/Lに対して、ハイブリッド車16.0km/L。
ガソリン車が0.4km/L上回っています。

上記の燃費で比較してみると、

ハイブリッド車は、発進や低速走行時はモーターのみで走行をするので、信号や渋滞の多い市街地での走行では、ハイブリッド車が有利。

しかし、高速走行時はハイブリッド車もエンジンのみで走行するため、排気量の大きい2.5Ⅼガソリン車の方が高速道路や郊外では有利になると思われます。

フォレスターを使用する用途に合わせて選びたいですね！

・頻繁に高速道路を利用される方はガソリン車。
・街乗りが多い方はハイブリッド車。
　といったかたちで。

個人的には日本は海外と違って、信号や渋滞の影響を受ける市街地での走行が多いので、ハイブリッド車がおススメかなと。

とはいえ、ガソリン車とハイブリッド車の燃費の差は、平均でわずか0.8km/L。
そこまで大きな差はありません。

むしろ郊外や高速道路などの走行状況によっては、ガソリン車の燃費が勝っています。

そこで気になるのは・・・

実際のところ、平均の燃費にあまり差がないので、車両の価格もそこまで大きな差つけられないのでは？

そう感じた方もいるのではないでしょうか。

新型フォレスターの車両価格の差はガソリン車とハイブリッド車では最大で30万円の差はありますが、ハイブリット車のAdvance3,099,600円に対して、ガソリン車の最上級グレードのPremiumは3,024,000円で、その差わずか75,600円。

さらに、ハイブリット車のAdvanceはエコカー減税が対象になりますが、ガソリン車のグレードは対象外なので、PremiumとAdvanceでは価格の差はほどんどありません。

そして、ハイブリット車Advanceにはドライバーモニタリングシステムや運転席シート自動後退機能など標準装備されています。

あらゆるシーンでの走行性で言えば、排気量の大きいガソリン車が勝るかもしれませんが、ハイブリッド車はこれだけの最新の装備が充実していてこの価格帯なので、むしろ安く感じてしまいます。

まとめ

新型フォレスターのガソリン・ハイブリッドの違いを最後にざっくりまとめいきます。

■新型フォレスターのガソリン＆ハイブリッドの価格の差は最大で30万円
■標準装備のドライバーモニタリングシステムと運転席シート自動後退機能はハイブリッド車のみ搭載
■2.5Ⅼガソリン車は街乗り、悪路、高速道路などあらゆる場面で、バランスのとれた走行が可能。
■2.0Ⅼハイブリッド車はエンジン+モーターで走行を最適化！
■平均燃費の差はわずか0.8km/L

フォレスターのガソリン車かハイブリッド車か購入を迷われいてる方の参考に少しでもなればと思います。
本記事に最後までお付き合い頂きありがとうございます。